Sep 22, 2016

京都シネマチック・サルーン

アンディとの二人旅。初日は京都シネマチック・サルーン。来てくれた皆さん、ありがとう。ありがとう。嬉しかったです。

心斎橋から京都に移転してから、初めてライブをやらせてもらったけれど、あのデカいカウンターがあると、新しいような馴染みあるような、不思議な感覚だったなぁ。
7階の窓から眺める京都の街の風景は時間をゆったりと流してくれた。

新しいシネマチック・サルーンは音も極上でした。生の音が気持ちよく響くので、なんだか調子に乗れた気がする。

最近、インクスポッツの珍しめの音源を集めたレコードを聴いていて、"Stairway To The Stars"というスタンダード曲がアタマから離れなくなってしまい、 エラ・フィッツジェラルドのバージョンを聴いたらさらに病みつきになって。なので、日本語詞をつけて今回のツアーでモノにしたいと、出発前夜に思い立ったのでした。こんなチャレンジができるのは、心にゆとりのあるときで。音の環境が良いからこそ。ありがたい。

久しぶりに、オーナー安田氏やビンディーとも、いま感じてること、考えてること、それから下らない話も沢山話せてうれしかったや。

また定期的に訪れることになりそうなので、お近くの方はどうぞよろしくお願いいたします。




Sep 12, 2016

下北バスキング~吉祥寺SP盤

 日曜日のお昼は、下北沢の路地裏で以前にも呼んでもらった『やなかまストリート・マーケット』というイベントでアンディと二人でライヴでした。とてもアットホームなイベントで、手作りのパンやヨーヨー釣りがあったり。そんな中、路上で歌うのが気持ちよくて。日常の音楽って感じで、リラックスして楽しみました。関わってくれた皆さん、足を止めて聴いてくれた皆さん、ありがとう。ありがとう。

 ライブ後、下北でカレーを食べたあと吉祥寺へ。バオバブで『SP視聴会〜78回転の空飛ぶ円盤』という恒例のレコード鑑賞イベントに参加です。山名昇さん、Daddy-Uさん、奥村知行さん、石田秀明さん、という錚々たる大先輩たちに交じってSP盤をかけて語る会ももう三回目。今回、ワダ・コーナーは和モノ中心というか、リサイクル屋で見つけた盤ばかりを並べてみました。

 その中の一曲について、です。女性シンガー、アーサー・キットによる童謡「証城寺の狸囃子」の英語カヴァー、“Sho-Jo-Ji”。
1955年の録音。アーサ・キットに関して僕は詳しくなかったけど、“Sho-Jo-Ji”と言えば、ライオネル・ハンプトン楽団の63年の初来日時のラ イヴ盤でやっていて、すごい昔によく聴いていたのだ。なんで、よりによってこんな曲やってんのかなぁ、とか思ったけれど、このアーサー・キットのがヒット して耳にしていたのかなぁ、と思ったり。

帰宅して、まだ気になったもんで、もう少し検索してみたら、アーサー・キットより古い“Sho-Jo-Ji”を見つけた。名ドラマー、ジーン・クルーパーの1952年の、やはり来日時のセッション。へぇ...

 このような推測だったり妄想だったりを、山名さんはじめ先輩方々とあれやこれや話すのが、とても楽しいのですねぇ。

Aug 30, 2016

近況。

近況というか。四十肩ばかりじゃない、ここのところの諸々を。

ライブ以外では、ここしばらくは再び宅録に取り組んだり、サボったり。 ワダマンボ宅録の続きみたいのをやってみたりしていました。

それに絡んでというか、先日、渋谷の虎子食堂でやらせてもらったアフロ・ラテン・セットのデモ録音的なのも。自分のなかではワダマンボ宅録も含め、全部延長線上に乗っけてやろうと思っているのですが、こちらがなかなかに手強くも楽しい作業です。

SOUL BONANZAのヒデさんはじめ、TOKYO SABROSO、それからHIGHLIFE HEAVENの皆さんたちからお題やヒントをもらって、 そこから自分なりの音をカセットMTRで録って、聴いてもらって、というのを幾度か繰り返しています。

60年代のアフリカの音を改めて、それこそ膨大な曲を聴き返しています。
別にアフリカに限ったことではなくて、確固たるスタイルが出来上がるちょっと手前の雑然とした雰囲気がすごく好きで。

器用でも利口でもないから、カラダとアタマに入れ込むまでには時間がかかるけど、単純に企画モノみたいなやり方は勿体ないというか、無理だろうと思うので。ヒデさんたちの優しさに甘えて、たっぷり時間をもらっている、という次第であります。

サウンド・クラウドに幾つか、色々と録り貯めてたのを上げてますので、よかったら。
(ヘッポコな録音もあります。)
https://soundcloud.com/wadamambo

Aug 29, 2016

民クル・リリパ。

久々ブログ。

みなさまお元気でしょうか。ワダは最近、肩が上がりません。朝起きたら、腕がシビれていたりして。四十肩ってやつなのだろうか。ギターを弾く分には問題ないのですが、ギター・アンプの搬入の際にダメージ喰らったりしています。そんなこんな。

昨夜は、アンディと二人で呼んで頂きました。民謡クルセイダーズのリリースパーティ@渋谷ROOM。

民謡クルセイダーズは、リーダーの田中克海くん(ギターを構える位置が高い)に誘ってもらって、数年前に何度か福生のイベントなどでご一緒して以来。

民謡を極太リズムで。さらに変態的アレンジで。おぉ、この手があったか!と、目からウロコなハイブリッド音楽であります。隙間産業バンザイ!
そういうアレンジや企みもさることながら、フレディさん、メグちゃんの歌晴らし。コブシのグルーヴです。こればかりは、ちゃんとやってるヒトじゃないと難しいんだろうな。と、聴き入ってしまいました。 

ワダマンボのセットでは、民クルのゲストで来ていたIZPONがリハーサルの最中から当たり前に叩いてくれていたので、本番もご一緒してもらい急遽の三人編成に。楽しかったなぁ。
たまにやっている自作のインスト曲 "WINO"というのがあるのですが、全然打ち合わせなくお任せしたら、チカーノな雰囲気になって嬉しかった。

誰かとやるとき、特に、リズム楽器に関しては全く説明しないでやってもらうことが多くて。そうすると、そのひとなりのメロディとかリズムの解釈とか、バックボーンとかが感じられて、ニンマリしてしまうのですね。

あと、新しい時事ネタ・カリプソにもチャレンジしてみました。近づいてる台風が「ライオンロック」って名前でカッコイイのでこれは歌っておこうと、台風のカリプソってなかったっけな、と探したら、ロード・ビギナーの "Jamaica Hurricane" を発見!
おぉ、いい曲。これを元にして、賞味期限の非常に短い一曲になりました。


忘備録としてセットリストを。
1. Bakelite Special
2. I Wish You Love
3. WINO
4. Bed Bug
5. Delicado
6. ライオンロック (Jamaica Hurricane)
7. Four Mills Brothers
8. Tiny Twelve Bars

渋谷のROOM、じつは初めて行ったのですが、良いお店ですね。居心地良かった。







Apr 17, 2016

地震。

九州の地震が心配。

いつも突然やってくるのだな。
ぼくらは不確かな地面の上に乗っかって生きているのだということを、再び確認させられる。

地震の被害にあわれた皆さんが1日も早く平穏な日常を取り戻せますように。

そして、やはり。ひとまずにしろ原発は止めるべきだと思う。徹底した安全対策。

活断層だったり、プレートだったり、火山活動だったり、それらの入り混じった事情だったりするのだろうか。結局のところ、地震のメカニズムは詳しくはわかっていないようで。
前代未聞の事態なのだろう。あれは前震だった、これが本震で、余震が…と、あとから解析してるに過ぎないのに。これからどうなるのか、いつまで揺れは続くのか、照らし合わせるほどのデータを人類の短い歴史は持ち合わせていないんじゃないか。

だから。念には念を入れて、ひとまず止める。当たり前だと思う。


恐らく、大きな揺れを食らったらひとたまりもない、こんな古屋に暮らしているくせに、呑気にいつも通りを過ごすのが、少し後ろめたくなっているのです。

どうか。どうか。皆さんご無事で。

Feb 15, 2016

44歳になりました。

パワーズ2お越し頂いた皆さん、ありがとう。ありがとう。

最高のロックンロール・バンド、ネタンダーズをお招きして、厚かましくも自分の誕生日前々日を祝って頂きました。お気遣いいただいた皆さん、本当にありがとう。ネタンダーズの皆さんにまでフルーツ盛り合わせを頂いたりして。すみません。すみません。嬉しい夜でありました。


これといって物凄い野望がある訳ではないですが、平和にマニアックに歳を重ねられたら良いですね。楽器とレコードとガラクタとネコに囲まれて。あ、今夜は駄菓子にも囲まれています。44歳です。

どうぞ、引き続きお付き合い頂けたら幸いです。愛してます。

Feb 7, 2016

ゆるりら

恒例、成増の美容室 ゆるりら でのライブ。毎度のアットホームな雰囲気が最高でした。来てくれた皆さん、ありがとう。ありがとう。音の響き方が絶妙なのは、鏡のせいだろうか。本当に好きな場所なのです。美容室だけど。

本日、あろうことか夫婦二人して上着を忘れて出かけてしまい、クルマを降りる度にブルブルと凍えていました。これはもう、クルマに積んでいた寝袋に包まっ て、キョンシーのように歩くしかないかも、と真剣に検討しましたが、なんとか耐え抜きました。やればできます。風の子!でも、やっぱ上着っていいよね。

追伸:
成増の行きがてら、大泉学園のリサイクル屋に立ち寄ったところ、駐車場でハリガリ・アンサンブルの水野さんをお見かけしました。「あ、水野さん!」とクラ クションを鳴らしてみたら、見たことない程に険しい表情で振り向かれ、こちらには気付いてない様子。あまりに眼光鋭かったので、お声をかけるのはやめてお きました。あぁ、怖かったや。


Jan 16, 2016

音楽実験室 新世界

音楽実験室 新世界が閉店してしまうという発表がありました。またまた寂しくなる。

本当に僕らによくしてくれて、大好きなお店。カセットコンロスでも沢山お世話になったし、様々なバンドやセッションで演奏させて頂きました。ありがとう。ありがとう。心から。

歴代スタッフ皆さん、ひと癖もふた癖もある個性的な顔ぶれで、色んな話を聞かせてもらえて、ライブ後も、いつもついつい長居してしまう。

そんな話のなかで、伝説のお店や歴史的なライブやイベントのことを教わったり。「オレ、生まれてくんの遅すぎたのかも」とか、羨ましくなるような体験を聞かせてもらうわけです。そんな、東京の音楽シーンをずっと眺めてきた証人たちが関わっている貴重なお店がなくなってしまう。

なにかが起こるときというのは、その始まりは気づかなかったりするのかなぁ、とか思うのです。振り返ると、あの瞬間が始まりだった、みたいな。たぶん、そういう伝説のお店になるんだろうな。 のちの世代が羨ましがるような。

とか、つい感傷的になってしまうのですが、僕とアンディはまだ出演あります。お見逃しなく。悔やまぬように。どうぞどうぞ、情報をお待ちくださいませ。

Jan 12, 2016

寒くなると訃報が多くなる気がします。

寒くなると訃報が多くなる気がします。
オーティス・クレイに続いてデヴィッド・ボウイまで。

訃報を機会に、その偉業に改めて気づかされたということも多いと思う。

それでも良いと思います。「こんな良い曲あったんだ」とか、知らなかったエピソードや、その人となりに感動したり。きっかけは何だって良い。知らないまま通りすぎるよりは、「なんで知ろうとしなかったんだろう」 と、悔しがれば良い。のだと思う。

デヴィッド・ボウイをはじめてカッコイイと思ったのは、ミック・ジャガーと歌った“Dancing In The Street”。昔の録音は、なんだか見た目の奇抜さに、のめり込めなかったのですが。で、遡って聴いていくと、その音楽の素晴らしさに気づかされる。というパターン。
RCサクセションもそんな感じのハマりかただったなぁ。

ソウルやリズム&ブルースが好きなそぶりが見えた途端に安心できるし、信用できるのでした。

Jan 7, 2016

グッドナイト・ベイビー。

ドーナツ盤で手に入れたキングトーンズの“グッドナイト・ベイビー”が沁みます。

高校生の頃に、日本語で歌っているソウルやブルースを沢山聞きたくなっていた時期があって、辿り着いた曲でした。歌い出しの「きっといつかは、キミのパパもわかってくれるさ」という一節を聴いたとたんに、RCサクセションの“ラプソディ”が思い浮かんで。「なるほど」と、腑に落ちた気がしたっけ。



同名異曲ですが、ブレントン・ウッドの“グッドナイト・ベイビー”も、すごく好きな曲。

Jan 6, 2016

カセットテープつれづれ。

先日、リサイクル屋で宅録用にハイポジションのカセットテープを入手しました。最近、本当に手に入りにくくなっていて困ります。

そんな話題で、西内徹さんとカセットテープばなしでtwitterでいくつかやりとり。気になって色々調べてみたら、『懐かしのカセットテープ博物館』なるサイトを見つけて楽しくなっていたところです。 http://compactcassettes.jp/index.html

てちゃんがお好みの、TDK 初代ADシリーズ、SONYのBHFシリーズなどは、なんともシンプルなデザインで、とても事務的。文具っぽい。そこが良い。BASFというのもあったなぁ。好きなパッケージでした。

僕が中学高校の頃には、質実剛健なデザインから各メーカーがモデルチェンジして、色んなデザインのカセットテープが出回りました。僕が好んで使っていたのは、TDKのAD-Sというやつ。スケルトンなデザインの出始めくらいでしょうか。

この時代にあったスケルトンというと、個人的にはカワイ楽器のムーンサルトというモデルのギターを思いだします。クリスタルってやつがあったのです。当時から現在に至るまで、一度もカッコ良いと思ったことがないギターですが。
 
クリスタルがアーバンだった時代です。

ここから、スケルトン・デザインが進化していくと、なんかイケてない時代に突入します。クリアなブルーのカセットテープで、パッケージにイルカっぽいデザインのとか、カントリー・ブルースなんて録音しちゃいけない気がするじゃないか。

とか。
色々懐かしい気分になった深夜。

Jan 3, 2016

リサイクルショップ巡り。

正月早々、趣味のリサイクルショップ巡りであります。
昔のモノは何でもかんでも丁寧に作られていて、眺めが良いです。

足踏みオルガンなんて、家具と楽器のあいだって感じの重厚さ。


ステレオセットも、リビングルームの主役だった頃は、隙のない面構えであります。

すき焼きをいただきましたが、古い電気コンロにグッときたりして。
これは、四角のなかに丸。不滅のデザインですすな。スピーカーも、ターンテーブルも、四角のなかに丸。

とりとめないですが。

Jan 1, 2016

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

2015年は、カセットコンロス、ワダマンボ、などなど。本当に沢山のセッションやバンドセットで、大勢の方々と演奏させてもらいました。初めての土地にもたくさん行けたのも嬉しかったな。

一緒に音を出していただいた全ての皆さんに、心から感謝しています。

観に来ていただいた方々、関わっていただいたスタッフや、お店の皆さんにも。本当にありがとうございました。

これらの活動を次に繋げます。色々やりますよ〜。

写真は、新年早々出会ったマニアックな機材。渋谷ルーツにあるベースアンプが、とても良い音なのですが、たぶんそれと同じっぽいやつ。
キャビネットがデカくてジャマです。うちの奥さんに叱られるパターン。