どこの国からの移民が多かったとか、どこの国に統治されていたとか、といった主だった歴史をなぞるだけではすくいきれないような、些細な文化の交わりが、それこそ人と人の出会いの数だけあるわけですな。当たり前に、レコードや本だけじゃ知り得ないこと。世界各地に残る、そんな小さな奇跡のような歌を紹介してくれる美緒さんの活動は、こんな時代だからこそ重要。誰でもできることではないんだよなぁ。
などなど思いながら。美緒さんと、中東生まれの名ギタリスト、山口亮志くんと、セネガル出身のラティールという、なんともグローバルな顔ぶれに混ぜてもらって、自由に羽ばたいたり、手も足も出なかったりしたバオバブの夜でした。楽しかったや。
ソウルボナンザのヒデさんと、店主ヨースケくんがかけてくれる、カーボヴェルデやアンゴラのレコードが僕の脳味噌をかき回したのは、いつものこと。最高です。
バオバブはいつも刺激的。アタマにも腹にも。最高です。