Mar 4, 2015

ドイツからやって来た廃墟マニア

うちの奥さんがドイツに買い付けに行く際、よくお世話になっているステファンが、急遽仕事で日本にやって来たので、川崎〜横浜あたりを案内してあげました。

バウハウスなどのアンティークに詳しくて、廃墟マニア、廃工場マニアでもあるステファン。リサイクルショップやアンティーク屋をいくつか。それと、コンビナート周辺とか、廃工場のある風景など色々。連れて行きたい場所を事前にピックアップしておいて、ホテルまで迎えに行ったのです。

ところが。最初に訪れたリサイクルショップのおもちゃコーナーのミニカーの棚の前で、「ぼくはしばらく時間がかかるから、コーヒーでも飲んできていいよ。」と、いきなり興奮気味じゃないか。

しばらく放っておくことにして、楽器とか食器なんかをひとしきり見て、30分後くらい。おもちゃコーナーに戻ると、ステファンはまだトミカの棚の前だ。「ずっとここに居たい!」って。なんだよ、最高潮じゃないか。

日本の旧車とかマニアックなの探してるんだろうな、と、買い物カゴを覗いて驚きました。チキンラーメンのヒヨコキャラクターのクルマとか、平べったいソーラーカーとか、なんか有り難みなさそうなミニカーばかりをチョイスしてるではないか。しかも、物凄く満足げなのだ。「最高だ!ここはパラダイスだ!」って。わからないけど、ステファンの笑顔は最高だ。

そういえば、さっき駐車場でも、なんてことない最近の日本車の写真をバシャバシャ撮ってたっけ。アンティークディーラーとして、古き良きデザインを眺めすぎて、感性がおかしくなったのだろうか…とか、なんか心配になってきた。

1軒目にして、大幅な時間オーバー。大急ぎで回転ずしで昼飯にして、そのあとは、ステファンが是非行きたいという100円ショップへ。ここでも、「このゾウのジョウロはスーツケースに入るかな?」と、ラッキィ池田が頭に乗せるヤツを片手に、真剣に購入を検討してるし。
スーパーマーケットにも行きたいらしいから、タイムリミットぎりぎりだけど立ち寄って。スルメイカを買いたがるので、ホテルでビール飲むときのツマミかと思いきや、「これは面白いカタチだから食べずに飾るんだ。」とな。わからないけど、ステファン、なんか凄いや。あなたのセンスは。

全然時間が足りなくて、見せたい日本は全く案内できなかったけれども、とても楽しそうだったし、また来たいって言ってくれたから、まぁ良いか。今度はゆっくりたっぷり!